研究

カメラによる光学的観測から音・振動・物性などの物理情報を復元する,センシング技術の研究を行っています。

研究概要

コンピュータビジョン・音響学・ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)の交差点に位置する研究を行っています。主な研究の方向性は,イベントカメラ(神経形態センサ)を用いた光学的センシングです。イベントカメラは画素ごとに輝度変化をマイクロ秒単位で非同期に検出するセンサであり,従来のカメラでは捉えられない物理信号の復元を可能にします。

中心的なテーマは「ビジュアルマイクロフォン」です。これは,シーン内の物体の微細な振動をカメラだけで捉え,そこから音を復元する技術です。イベントカメラの極めて高い時間分解能と低レイテンシにより,接触なしに可聴帯域の周波数を復元できます。

センシング技術の研究と並行して,これらの技術から生まれる新しいインタラクションの形についても探求しています。特にHCIやデザイン支援ツールへの応用に関心があります。

研究分野

Event Camera / イベントベースドビジョン

イベントカメラの特性(非同期・画素単位の輝度変化検出・マイクロ秒分解能)を活かしたアルゴリズムとシステムの開発。

ビジュアルマイクロフォン

映像・イベントストリームから音・振動情報を復元する技術の研究。光学観測による非接触音響センシングの実現。

非接触振動計測

カメラを用いた構造物の振動を高精度に復元する技術。音響工学・構造ヘルスモニタリングなどへの応用。

ヒューマンコンピュータインタラクション

物理センシングとデジタルインタフェースを橋渡しするインタラクティブシステムの設計。EMS,対話型デザイン支援,アクセシビリティなど。

現在の研究

安全な光学式マイクロフォンの開発と新たなインタラクションの提案

日本学術振興会特別研究員DC1(2024〜2027年)として,「安全な光学式マイクロフォン」の開発に取り組んでいます。レーザー照射や接触を必要とせず,カメラのみで空間内の音を復元するシステムを目指しています。

経歴

2024年12月 – 現在

非常勤研究員

デジタルネイチャー研究開発センター,筑波大学

2024年4月 – 現在

博士後期課程 入学

筑波大学大学院 情報学学位プログラム

2024年4月 – 2027年3月

特別研究員DC1

日本学術振興会

2024年3月

修士(情報学)取得

筑波大学大学院

2023年10月 – 2025年6月

リサーチインターン

オムロン サイニックエックス

2022年4月

修士課程 入学

筑波大学大学院 図書館情報メディア研究科

2022年3月

学士(情報メディア科学)取得

筑波大学

2020年12月 – 2021年3月

技術補佐員

産業技術総合研究所(AIST)

2020年4月

筑波大学 編入学

情報学群 情報メディア創成学類

2017年4月

名古屋大学 入学

情報学部 自然情報学科